時事中年

〜デイリー・ジャポン〜

頭文字を取った標語は役に立たない・・・殺されたベトナム人の女の子はあの時「いかのおすし」を思い浮かべていたか?

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 我が福島県では、振り込め詐欺防止のため「それうそかも?」という標語を警察が広めている。これは次の注意事項の頭文字を取ったものだ。

 
 そ・・・(振り込む前に)相談する

 れ・・・(同)連絡する

 う・・・(相手の話を)うのみにしない

 そ・・・(宅配便で)送金しない

 か・・・(名乗った本人・役所へ)確認する

 も・・・(振り込む前に)もう一度確認する

 
 でもこれ、高齢者がとっさに思い出すだろうか? 覚えるだけでも大変だ。すぐ忘れるだろうし。それより固定電話や携帯電話に「それウソだよ」と書いておけばいいじゃないかと思ってしまう。あなたの住んでいる自治体でもこんな標語ありませんか?

(ある年代より上の人にはバイクの”3ない運動”とか思い出すだろう)

 
 今日4月16日の「サポートウェルス!」(TBSラジオ)で経済アナリストの森永卓郎氏が「よくわからない電話がきたら周りの人に『ねえ、これどう思う?』って聞くのが一番ですよ」と何気なくおっしゃっていた。
 
 これが一番の防止法だと思った。 普通に聞く。標語とかいらない。電話のたびに聞くクセをつけておけばいい。「どう思う?」と聞かれて「それは払うべきだよ」という人はなかなかいないだろう。標語作成は作る側が、何か仕事をやっているような気にさせるための言葉遊びに過ぎない。振り込め詐欺防止の役には、立たない。

 
 我孫子市ベトナム人の女の子が殺されるという悲しい事件があったが、多分彼女の学校でも「いかのおすし」なんかを教えていただろう。子供も高齢者と同じで、緊急事態に「いかのおすし」なんか思い出すだろうか? 「逃げろ!」とか「叫べ!」とか「暴れろ!」とか、単純ですぐにできるものにすべき。選択肢を多くするのは、これまた教師が仕事をしていることを強調するための言葉遊びに過ぎない。