時事中年

〜デイリー・ジャポン〜

「エラくなくても正しく生きる」は間違い!?・・・ヤンキーに殴られて4ヶ月流動食で過ごした話

スポンサーリンク

 「エラくなくても正しく生きる」という流行語というか、ギャグを覚えていらっしゃる方はどれぐらいいるだろう?

 
 これはかつての人気番組「天才たけしの元気が出るテレビ!」で話題になったエンペラー吉田という素人のおじいちゃんがテレビに出るたびに言っていた言葉である。吉田氏は福島の方だったので、地元のテレビ番組にも出ていた記憶がある。残念ながらだいぶ前に亡くなられたが、一時期、かなり露出していらした。

 
 で、本題の「エラくなくても正しく生きる」は、これ自体は素晴らしい言葉である。吉田氏は戦中、戦後と苦労して、身にしみた言葉なのだと思う。 

 
 しかし、そうとは限らないことが、かつて私の身に起きた。
 
 高校3年生のとき、友達に誘われて、学校の近くにあったボーリング場の2階にあったゲームセーンターへ行った。そこで遊んでいたら、いかにも頭の悪そうなヤンキーが近づいてきて、そこのゲーセンで使えるコインをよこせ、というのだ。ちょっとビビったが、断った。次の瞬間、相手の右ストレートがきれいに私の左ほほにヒットした。記憶が飛んだ。尻や背中を蹴られ意識が戻り、とにかく逃げた。友達と一緒に病院に駆け込んでレントゲンを撮ってもらったところ、あごに縦に真っすぐきれいに割れていた。

 
 そこから4ヶ月、歯の上下をワイヤーでがっちり固定され、毎日6缶の流動食を口の端からストローで吸うという生活が始まった。6缶で1日1500キロカロリー。4ヶ月で9キログラム体重が落ちた。死ぬほど辛かった。

 
 何が言いたいかというと、当時私はバカ真面目だったので、高校生にもかかわらず、中学生が着るような標準学生服を着ていた。学校でも浮いていたので、田舎のゲーセンのようなクズの掃き溜めに行けば目をつけられても仕方がない。「正しく生き」ずに、短ランを着てボンタンでも履いていれば、目をつけられることはなかったのかもしれない。殴られた日は、休日だったので、結構人はいたのだが、正しく生きすぎたため私は被害にあったのだ。

 
 殴ったヤンキーは結局捕まらなかった。そんなヤツだからどうせいい人生は歩んでないと思う。正しく生きる術すら知らないだろうから。その術をそいつより少しは知っているという点では、まだ私の方がマシな人生だとは思うが、心の傷はいまだに癒えていない。

 

天才・たけしの元気が出るテレビ !! DVD-BOX (初回生産限定)

天才・たけしの元気が出るテレビ !! DVD-BOX (初回生産限定)