東大生がその頭脳の明晰さ、知識の深さを披露する「東大生番組」が花盛りだ。
自分の頭とは程遠い人間の能力や思考を見るのは楽しいのだろう。
しかし、今から30年以上前、東大生を使った、こんなテレビ企画があったのをご存じだろうか?
『東大生の血を輸血すると、IQは上がるか!?』
こんな企画が本当にあったのだ。
輸血されるのはたこ八郎という元ボクサーのタレント。今でいえば具志堅用高といったところか。
病院で東大生の血を採り、それをたこに輸血する。いま考えれば、そんな企画に参加する東大生や医者がよくいたと思うし、何よりこんな番組がよく放送できたものだ。いま放送すれば(企画段階でボツだろうが)BPOの審査直行である。
結果、たこのIQは上がらなかった(当たり前か)。しかし、私はこれまで見たテレビの中で、これを超える東大生企画を知らない。
なお、この企画を演出したのは、若き日のテリー伊藤こと伊藤輝夫だということを記しておきたい。